108日間地球一周第7寄港地、クシャダス in トルコ
トルコのエーゲ海沿岸有数のビーチリゾート。
我々が赴いたのは、郊外にある世界遺産。
ヘレニズム~ローマ時代の都市遺跡の中でも抜群に美しいエフェソス遺跡。
~エフェソスの歴史な話~
・女性が狩猟・戦闘を行うアマゾネス族が存在したいう伝説
・戦争に敗れたかの女王クレオパトラが、結婚後に移り住んだ土地
・イエスの死後…ヨハネはマリアを連れてエフェソスに移り住む
・「神の森」と崇められていたエフェソスの森林が、キリスト教の思想の下で開発の対象となり伐採され牧草地や小麦畑・ブドウ畑・オリーブ畑へ姿を変え、やがて荒野へ
・8世紀、繁栄は失われアッバース朝(イスラム帝国)の攻撃を受け古代都市は放棄され、廃墟へ
◆音楽堂(オデオン)
高さ約30m、直径約150m、220度の角度を有する。
収容人数1400人。コンサートや300人の代表者会議の議事堂としても使われていた。現在もコンサート等で使われている。
◆ヴァリウスの浴場
2世紀に造られた、典型的な床下暖房のローマ風呂。
◆プリタネイオン(市公会堂)
BC3世紀に完成。
エフェスの象徴・女神ヘスタの聖火が、数世紀にわたり日夜灯り続けていたそうだ。
◆アスクレピオスの杖
蛇は再生・生命力の象徴。
アスクレピオスは死者を生き返らせたいうギリシャ神話の医神様。
蛇が巻きついた杖は、現在でも医療のシンボルとして、救急車・薬局・医大・医師会など世界的に用いられているので、要チェック。
◆勝利の女神ニケ
4世紀頃大理石で作られたレリーフ。「ニケ」は、コンスタンティノープル(イスタンブール)で起きた「ニカの乱」のニカ(勝て!)と同じ語源。
◆クレテス通り(クレティア通り)
石畳のメインストリートで、ケルスス図書館まで下り坂が続いていく。
◆ヘラクレス門
2世紀に造られたヘラクレスが彫り込まれている柱。
ちなみにヘラクレスは神と人のハーフの英雄だ。
4世紀の大震災の後、クレテス(聖職者)通りの入り口を護る門の一部になる。ニケのレリーフは、この門のアーチとして飾られていたようだ。
◆トライアヌスの泉
2世紀初期に造られた、皇帝トライアヌスに捧げられた泉で、縮小されて再現。
◆ハドリアヌス神殿
138年頃、裕福な市民クインティリウスが、皇帝ハドリアヌスに献上した神殿。
手前のアーチには、市の女神ティケ
奥のアーチには「自分の髪はアテナの髪よりも美しい」と自慢したために、アテナ(ギリシャ神話最高の神ゼウスの娘)に醜く変えられ、美しい髪も蛇に変えられてしまったという、メドゥーサが彫られている。
◆公衆トイレ
奴隷が座って温めてから、座っていたという(個人的にはちょっと)
足元にも水が流れる溝があり、手が洗えるようになっていた。
◆セルシウス図書館
統治者セルシウスを偲び、その息子が父の墓の上に図書館を建設した。現在でも地下墓所に石棺が安置されているらしい。
エジプト・アレキサンドリアの図書館、ベルガモの図書館と並ぶかつての世界三大図書館の一つでなんと1万冊以上の蔵書があったと言われている。
知識、学識、聡明、高潔
象徴する4体の女神像(入口付近の柱の間にある)はレプリカで、本物はウィーンにあり。
100年以上前からオーストリアの考古学チームがエフェソスの発掘を行っている為、多くが、ウィーン王宮の2階にあるエフェソス博物館に展示されている。
◆大劇場
BC3世紀完成、ヘレニズムローマ期でも最大級、収容人員2万5千人の劇場。
遺跡の北にそびえる半円状の劇場が大劇場で、25000人を収容。文化活動だけでなく闘技場としても使用された。
◆アルカンディア通り(港通り)
港から大劇場へ続く、幅11m、長さ500mの通り
伝説によると、BC33年クレオパトラが、共和制ローマのアントニウスを助けるために200層の船と共に上陸し、つかの間の甘いひと時を過ごしたと言われている。
◆アヤスルクの丘、アルテミス神殿および中世の住居群
手前の柱(1本)がアルテミス神殿跡。奥に見える城壁がセルチュク城砦
■その他色々(とりあえず撮ったが何か分からない件)
これは古代の傘だろうか?
■ぬこぬこ
ガイドさん、お土産屋のおっちゃんと。
0コメント